樹齢千八百年、
天と地を繋ぐ神木
石徹白大杉の神々しい存在感は、私たちに聖地の奥へと足を踏み入れる緊張感をも与えます。長い年月の中で姿を変えながらも、生き神様・依り代として登拝者たちに深く影響を与え、あらゆる生命を見守ってきました。
白山中居神社のさらに奥、美しい川を遡った白山登山口の先に石徹白の大杉は佇んでいます。入口の美味しい湧き水で喉を潤し、弾む呼吸に木や草花のエネルギーの循環を感ながら石段の坂を登り、やがて開けた視界には・ ・ ・。 「こんにちは!」思わずそう言ってしまう御年千八百歳を越えるという優しい存在感のある大杉の姿が現れます。
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推定樹齢1800年、周囲が13.4mの特別天然記念物。
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長い年月の中、登拝者を見守り続けた巨木。
美濃禅定道沿いにあり、白山登拝を目指す人々の道しるべの役割も果たしてきた大杉。かつて泰澄大師が白山へ登る際にこの地で飲み水を探していると、突如現れた大きな熊が清水へと導き、大師が喉を潤す際に地面に突き刺した杉の杖が根付いて、今の姿になったと伝えられています。
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420段の石積みを上がり大杉へ。
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石徹白川を辿り、林道を進む。
恵みの雨とともに天と地を繋ぐ雷。神社でよく見かる紙垂の形は、雷をかたどっているとされます。雷は古来より神の力の表れだともいわれます。白山への道の傍らに天高くそびえる大杉は、その雷に幾度となく打たれてきました。雷によって天とも繋がった大杉は、悠然した姿で道行く人たちを見守り続けています。
エリア内のみどころ
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登山道登り口の清水
白山登山口の脇に湧き出る清水は、ほとんど水場が無い登山道の水分補給の場となります。
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420段の石積み
清水脇の登山道入り口から続く石積みの階段を300mほど上がると、石徹白の大杉があります。
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今清水社跡
石徹白の大杉の近くにある社跡。明治の神仏分離までは社殿があったと伝えられる。
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熊清水
大杉の脇に湧く、美濃禅定道上の数少ない水場です。泰澄大師が熊に教えられた清水と伝わります。
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白山石徹白道(南縦走路)
かつては美濃禅定道と呼ばれていた白山信仰ゆかりの登山道です。銚子ヶ峰、別山を経て白山へと続きます。
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銚子ヶ峰
古くから白山の参拝に利用された美濃禅定道上にある標高1,810mの山で、郡上市の最高峰です。
スポット情報
住所 | 〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白 |
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駐車場 | 無料駐車場あり |
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